「食養生」てなんとなく耳にし、なんとなく分かった気で使ってますが、食養生てなんなんでしょう?
マクロビオティックが欧米からの逆輸入という形で近年の日本で広まり、「食養生」ということが見直されています。
私的には、食養生はアーユルヴェーダの生活スタイルと根本は同じだなとなんとなく感じてます。
アーユルヴェーダに関しては興味があり、多少は知っているのですが、食養生に関しては感覚的でしか理解してません。
今回はこの「食養生」について調べてみました。
食養生コーディネーターであり、講師も務めている辻野将之さん著書である『からだと心を整える「食養生」食より大切な思考と実践』を参考にして「食養生」を探っていきます。
辻野さんは「星のや 軽井沢」での森林養生のプランを監修したりしています。
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「食養」という言葉の語源は?
明治時代の軍医でマクロビオティックの源流をつくった石塚左玄(いしづかさげん)が、風土性と自然食を強調する食物養生法を縮めて「食養」と名付けたことから広まりました。
左玄の食養は中国大陸の医学の影響を受けた日本漢方の考え方に、左玄独自の新しい科学的理論を加味した内容です。
「食養生」が食事療法や健康法と違う点は?
健康を維持するために実践すべきことに順位をつけています。
生物としての人間に必要な5つの大原則「心・太陽・空気・水・食」。
重要度高い順で「心」→「太陽」→「空気」→「水」→「食」。
- 「心」の状態が健康に最も大きな影響を及ぼします。
- 「太陽」規則正しい生活が重要。
- 「空気」呼吸は自律神経とも密接に関係しているので深い呼吸をすることは心身のバランスを保つにも効果がある。
- 「水」の正しい摂り方が大切。
- 「食」の影響よりも、心・太陽・空気・水のほうが健康に大きな影響を与えてます。
食養生は東洋医学で「気」をめぐらせることが健康にとって大切と考えられているのと同じように、「気」を巡らせてくれる食べ物や食べ方、生活習慣を取り入れることが基本。
東洋医学では「陰陽五行説」という、世の中の事象は「陰」と「陽」があり、「木・火・土・金・水」という五行から万物が成り立ち影響しあい、循環するで現象がうまれるという考え方があります。
食養生は陰陽五行のバランスを保つことで健康のバランスがとれると考えていきます。
食養生での食とは何か?
食物だけではなく、皮膚から吸収される紫外線(太陽を浴びる)、鼻から吸い込む空気(空気を吸う)、口に入れる水分(水を飲む)。これらの中の精を取り入れることで気・血・筋肉・骨を作り出すと考えます。
「食べ物は血となり肉となる」という考えに基づいての食が食養生です。
ということで、食養生とは食に関してだけでなく、人間が命をはぐくみ、精神・肉体を健全に保つということ「生きる」という事に関しての教えです。
「心」が一番大事なのは、やっぱりですよね~。
「病は気から」という言葉があるように、心や思考のありようで、病気になったり、治ったり。同じ状況と環境でも、幸せと感じたり、不幸と感じたり。
近年、西洋医学に限界を感じている国家資格もつ医者たちが古来からある医療・ホリスティック医学・気をあつかう治療・波動・高次元 等々と違う分野を勉強して、治療に取り入れるようになってます。
ちょっと前なら、このようなお医者様を受け入れる人々は少数派だったのが、だんだんと一般的に受け入れられるように時代が変化しています。
この本には食養生の基本が書かれてあり、日本人が食べたほうがいいものや、水の飲み方等、日々の生活するうえでの事が書かれてあります。
後半では食養生の活用編として、健脳・美髪・長寿・三大疾病・出産育児・緊急時・お酒・更年期・アスリートと食養生の事が書かれていて、参考になる部分が多いです。
「甘いもののとりすぎがボケにつながる」なんて、そうそうそう!!です。
この点について私の事例をあげますと、私自身は白砂糖が家にないですし、ケーキなどの西洋菓子は外出時には食べてもOKというように、砂糖摂取は気を配ってます。
私の両親は美味しい食事に主をおいていたので、甘いデザートやお菓子をあまり食べない生活でした。(食べるときは良い食材のもの)
方や義理両親は義理母が朝からバナナとバームクーヘンや甘いヨーグルトとか、甘いものだけをメインに食べる時が多い生活。(それも質がよくない系)
私の両親は二人ともボケなく、ピンコロ系で程よい年でなくなりました。
義理両親はボケボケで施設に頼らないといけない状態。
この2パターンをみても、明らかにライフスタイルと思考の違いが晩年に影響してるよな~という実感です。
私の両親は良い食事をしていただけでなく、死に対して怖くなく、人の死の先がまたあることの正しい知識がある系。
義理両親は死が怖い人達で、死の先の知識がひん曲がった系統。死の先がどちらかというと恐怖に感じているよう。
「食養生」、心と肉体の健康をいじできるだけでなく、魂へよい影響と環境を与えることになる知識です。
スピリチュアルや魂とか言われると怪訝な顔になる人々も「食養生」というアプローチなら無理なく受け入れられるだろうと感じるので、TVであれ食べたらいいとかいうアプローチでなく、食養生というアプローチでもっとメディアで取り上げられるといいな~と思います。
心も体も健康に生きたい人へのお勧めの本でした。
こちらは辻野将之さん慣習で食養生をベースにしたお米ダイエットです。
ダイエット本来の意味である食事療法です。
私的には、最近はやっている素人療法な酵素ドリンクとかつかうプチ断食とかより、絶対こちらのお米ダイエットのほうが、心と体にいいですよ。
断食するなら、生姜紅茶で有名な石原式や何千年も続いているアーユルヴェーダ式を参考にしてください。
これらの本の著者である辻野将之さん監修の森林養生もお勧め。